2019年6月8日(土)、てんかんの重積発作によって寝たきりになりました。
6月9日(日)には、かかりつけ医以外の動物病院に行きましたが、安楽死の検討を促されました。
6月10日にかかりつけ医を訪れたときには空まめの死を覚悟していました。
しかし、柴犬空まめは6月10日から脳の回復を目指すのです。
その日から本格的な介護の始まりでした。
慣れないことや、医療の知識が無いために慌てたり、不安を感じたりました。
毎日、動物病院に通いましたが、20日には再び空まめの死を覚悟しています。
しかし、諦めず介護を続けることで少しずつ空まめは回復していきました。
空まめも生きたかったのだと思います。
当時の様子を、毎日、少しずつメモに残していたので、ブログに掲載しておきます。
状況を分かりやすくするため、ところどころ追記があります。
てんかん重積発作からの、だいたいの経緯と当時の状況は以下のページをご参照ください。
介護日誌(2019年6月10日〜30日)
6月10日(月曜日)
<朝>
空まめは目が充血し、耳も赤くなって、ぐったりしている。
定期的な前足の震えがある。
土曜日に治療を受けてから目をつぶらない。
呼吸も荒い。
朝一で動物病院に行く。
混んでいる病院なので開業より10分前に到着。
既に5、6人並んでいる。
受付に「犬が死にそうです」と伝えると、直ぐに診察室に通してくれた。
涙が出た。
点滴を受ける。
脳の興奮を抑制する薬は使わないようにとのこと。
<夜>
夜、空まめはやっと5分ほど目をつぶる。
その時、空まめの死を覚悟した。
6月11日(火曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行く。
今日は8時30分に到着。
既に5、6人並んでいる。
順番通りに診療を受ける。
点滴を受ける。
空まめの前足の震えは、てんかんとは違い「振戦」と呼ばれるものと知る。
苦しそうに見えるが、苦痛はないそうだ。
<16時>
おむつを替えた際に眠りにつく。
目をつぶって眠る時間もある。
<19時30分頃>
急に呼吸が荒くなり、動物病院に連れて行く。
鼻の通りをよくする処置をしてもらった。
病院で大量の排尿。(3日ぶりの排尿)
6月12日(水曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
もうそろそろ覚醒するはずといわれた。
身体が自由に動かないので鳴くかもしれないとも言われていたが、空まめは全く声を出さない。(7月3日現在も声がでない)
左を向いて寝ると両前足を自転車こぎのように動かす。
眼球は前方を向いたまま動かない。
植物状態のように見える。
背中をなでてやると、びくびくしているのが気になった。
6月13日(木曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
医療用のチュールを買う。
チュールを口に練り込むようにして与える。
9本食べた。
発作後、初めての食事。
右を向いて寝ても自転車こぎが出来るようになる。
朝8時頃、排尿。
6月14日(金曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
ヒルズの療法食a/d缶を買う。
ワンラックの注入器でa/d缶を一缶与える。
その他にもデビフカロリーエースなどを与える。
不随意の震えが無くなった。
目をつぶって眠れる時間が増えてきた。
<夜>
深夜1時30分ごろ、排尿(40時間ぶり)
流動食はワンラックの注入器を使いました。
6月15日(土曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
食事
a/d缶一缶
あくびするようになった。
<夜>
深夜2時ごろ、排便(タールのような感じ:医師によると宿便とのこと)
6月16日(日曜日)
<朝>
動物病院に行き点滴。
食事
a/d缶一缶
デビフ 愛犬の介護食一缶
森乳ワンちゃんの介護食
眼球が少し動くようになった。意志は感じられない。
首をもたげようとバタバタしている。
後ろ足の神経反応が戻った。(肉球の間を強く押すと反射的に足をひく)
6月17日(月曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
食事
a/d缶一缶
デビフ 愛犬の介護食一缶
朝起きてみると首をもたげようとして、布団の外に落ちていた。
7時頃、排尿。
6月18日(火曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
食事
a/d缶一缶
わんわんカロリー 等
午前中は寝ている。
午後から前足で自転車をこぐような動き。
夜中も同様の動きをしている。
<夕方>
17時頃、排尿。
17日ぐらいから改善しているように見えない。
6月19日(水曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
食事
a/d缶一缶
病院から帰って(9時頃)階段で2階に上がる途中、大量の排尿。
噴水のよう。いつまで続くのかと驚いた。
<昼>
昼間は食欲無し。
夜19時くらいから食欲が出てくるが、昨日より衰弱しているように見える。
水皿に口を近づけたが、自力では水が飲めない。
<夜>
夜中にあまり動かなくなった。
6月20日(木曜日)
<朝>
朝一で動物病院に行き点滴。
食事
a/d缶5分の4缶ほど。
だんだん衰弱していくのが明らかになって、治療を断念。
家で看取る覚悟をした。
<夕>
夕方と夜中の2回、排尿。
6月21日(金曜日)
<朝>
食事
a/d缶1缶
デビフ 愛犬の介護食一缶
森乳ワンちゃんの介護食
流動食をたくさん食べる。
このぶんなら当分生きてくれるのではないかと思う。
<夕>
夕方、久しぶりの排便
6月22日(土曜日)
食事
a/d缶5分の4缶ほど
急に衰弱したように見える。
※左の頬のくぼみは、歯槽膿漏のために出来たもの。
排尿:2回
6月23日(日曜日)
食事
a/d缶一缶
肩をなでると骨の形が分かるようになる。
かなり痩せた。
排尿:2回
6月24日(月曜日)
食事
a/d缶1.7缶
食欲を取り戻した。
排尿:1回
排便:1回(普通の硬さに近くなった)
6月25日(火曜日)
食事
a/d缶一缶
森乳ワンちゃんの介護食
旺盛な食欲を示す。
排尿:1回
6月26日(水曜日)
食事
a/d缶一缶
森乳ワンちゃんの介護食
抱きかかえるたびに痩せてしまったことを実感する。
排尿:1回
排便:1回(普通の硬さ)
6月27日(木曜日)
食事
a/d缶一缶
固形のドッグフード
固形のドッグフードを口の横から放り込むとバリバリ食べる。
支えてやれば舌を動かして水が飲めるようになった。
排尿:1回
排便:1回
6月28日(金曜日)
食事
a/d缶一缶
固形のドッグフード
ヨタヨタしながらも、自力で頭をもたげるようになった。
唇が腫れてきた。
ネット情報では寝たきりになるとよく起こる病気らしい。
口腔内を清潔にするため、歯石を取ってやった。
排尿:2回
排便:1回
6月29日(土曜日)
食事
a/d缶一缶
固形のドッグフードを水でふやかしたもの
動物病院で唇の相談
特に対応は必要ではないとのことだったが、いつも使っていたアレルギーの薬を処方。
排尿:3回
排便:1回
6月30日(日曜日)
食事
a/d缶一缶
固形のドッグフードを水でふやかしたもの
旺盛な食欲を示すようになってきた。
※写真は満腹状態です。
唇の病気の原因は食事の後口腔内が汚れているから起きるようである。
しっかり水を飲ませ、シリンジで注水掃除してやることで対応。
排尿:4回
排便:2回
2019年当時の想い
6月20日に看取りを覚悟してからも、必死の介護を継続しました。
その甲斐があってか、排便や排尿がだんだん正常化していったようです。
次第に食事も多く取るようになりました。
寝たきりでも、もっと回復するのではないかと思えるほどです。
できる限りしっかり介護してやろうと思います。
※大福まめも寄り添ってます。
介護に必要なアイテムのまとめ
空まめは、お医者さんでいただいた「いなばエネルギーちゅーる」と「ヒルズ プリスクリプションダイエット 犬猫用 a/d」で命が繫がったと思います。
Amazonでも購入出来ます。
流動食の給餌にはワンラック 注入器を使いました。
給水用のシリンジは動物病院でいただきました。
いただけない場合は、以下のようなものも、いいかもしれません。
流動食を与えると唇がはれたりしますので、給水シリンジできれいに洗浄してあげましょう。
最後に(追記)
空まめは、てんかんによる命の危機を脱しました。
しかし、結局、自分で立つことはできませんでした。
このあと、2年もの間、寝たきりになってしまったのです。
そして、16歳の夏に逝きました。
でも、このてんかんの時、諦めなくて良かったと思います。
大福まめは、天寿を全うしたと思います。
© まめ家
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