空まめは、もうすぐ15歳です。
目が白内障で白くなって、顔を見ただけで、おじいちゃんだと分かるようになってしまいました。
空まめはてんかんのためか、自分の右前足を噛んで、大けがをしてしまいました。
昨年の10月末のことです。
その傷がやっと治りました。
まさか、2ヶ月以上もかかるとは思っても見ませんでした。
治療の経緯。抗生剤では治らない。
空まめの怪我は爪の根元の腱が切れるほどの深いものでした。
治療のためには抗生剤は不可欠のように思われました。
ところが、抗生剤を与えることで下痢になり、空まめはとても苦しそうでした。
おむつ替えと朝晩の包帯の交換で、介護もいつもより大変なものとなったのです。
……
体力が落ちないように、傷を治すことより下痢を治すことが優先になりました。
抗生剤の投与を止めて、下痢止めを投与しました。
当然、傷は治りません。
3種類ほどの抗生剤を試し、さらに整腸剤を2種類に増やして、やっと下痢が落ち着きました。
抗生剤が与えられるようになるまでに、1ヶ月ほど経過しました。
……
これで傷も治ると思ったのですが、一向に治る気配がありません。
爪の根元から膿が出たり、爪の上部から膿が出たりと、ひどくなる一方でした。
……
さらに、複数の抗生剤を試し、1ヶ月。
傷を負ってから2ヶ月が経過していました。
無菌性の炎症にはステロイド剤
動物病院で傷の細菌培養を行って、無菌性の炎症だと分かってから、薬をステロイド剤に切り替えました。
ステロイド剤を投与するようになって、傷は見る見る快方に向かいました。
2ヶ月経っても直らなかった傷が、1週間から10日で完治してしまったのです。
膿を持った傷は細菌によるものと思い込んでいましたが、違う場合もあるんですね。
爪の根元が少し黒くなっています。
でも、写真を見ただけでは、目も当てられないほどの深い傷があったとは想像もつきません。
サークルの中でぐったりしていることが多かった空まめは、傷が治ってから首をもたげて調子が良さそうです。
© まめ家
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