柴犬は毛色で分けて、大きくは4種類に分類されます。
赤柴、黒柴、白柴、胡麻柴の4つです。
特に意図的な交配を行わない場合、柴犬の毛色の割合は概ね以下の通り。
赤柴:8割
黒柴:1割
白柴:1割未満
胡麻柴:極少
赤柴以外はとても希少です。
現在は、ペットとしての人気もあり、白柴をよく見かけますね。
白柴を繁殖に使うと毛色がなくなっていくため、柴犬の維持のためには好ましくありません。
展覧会に出せないのでブリーダーに処分されていた歴史があるそうです。
胡麻柴の表現は難しく、空まめのように身体の半分が赤に見える柴犬は結構います。
胡麻系赤柴といって赤柴に分類されます。
全身に赤と黒の毛がバランス良く混ざりあっているものを胡麻柴といえばよいでしょう。
空まめは胡麻系赤柴
……
黒柴も元々は珍しい毛色でした。
しかし、うちの近所では赤柴より黒柴の方が多いくらいです。
黒柴は本来、赤柴から生まれるものだったのですが、最近は黒柴人気が高いため、黒柴同士を掛け合わせ、確実に黒柴が多くなったのではないかと思います。
ちなみに大福まめの両親は共に黒柴です。
柴犬の被毛
全ての色の柴犬は2種類の被毛からなっています。
硬く張りのあるトップコートと柔らかいアンダーコートです。
ダブルコートといいます。
トップコートの色合いやアンダーコートの量で柴犬の見た目は異なってきます。
アンダーコートの量によっては体型が太く見えたり、細く見えたりします。
柴犬はトップコートに特長があります。
赤柴は先端が赤のトップコートが多いので赤柴に、黒柴は先端が黒のトップコートが多いので黒柴になります。
赤柴といっても系統によっては先端が黒い毛がたくさんある犬もいます(胡麻系赤柴)。
黒柴のトップコートも系統によって、黒・茶・白のグラデーションだったり、黒白のグラデーションだったりします。
三色の場合は「三色毛」と言われます。
黒柴 黒まめは三色毛(両親共に赤柴)
大福まめは黒一色(両親共に黒柴)
空まめのトップコートは赤、黒、白が混ざり合った感じです。(片親が黒柴)
※夏毛なのでアンダーコートが少ない。
写真左下付近に見える、白でふわふわしたのがアンダーコート
黒柴の毛色は赤茶色?
黒柴は麻呂眉(四つ目)に愛嬌があってとても可愛い犬種だと思います。
表情や茶毛・白毛の配分で黒柴は様々な個性があります。
理想的な黒柴の被毛は「三色毛」で、見る方向で色合いが変わって見える、味わいのある毛色が特長です。
黒柴は鉄さび色が最上といわれるのは「三色毛」に由来します。
実はうちの大福まめのように、トップコートが黒の単色で全体的に黒光りする黒柴は「カラス」と言われて、展覧会ではよいとされません。
黒同士の親をもつ黒柴は「カラス」となってしまう可能性も高いようです。
しかし、大福まめと一緒に生活してみて、「カラス」も決して悪いわけではないと思えるようになりました。
処分されてきた歴史をもつ白柴が現在では人気がでてきたように、「カラス」も重宝がられるようになるかもしれません。
その際には「黒柴」としてではなく「烏柴」と呼んであげたいと思います。
それほど、毛色の表現に違いが見られるのです。
黒柴 黒まめは見る方向で茶色や白色の毛がよく分かりました。
これぞ「黒柴」。
大福まめの体毛はスーパーブラックですね。
茶色や白色が見えません。
「黒柴」といっても、黒まめとは全く違います。
黒柴大福まめの特長
大福まめの特長は艶のある毛並みです。
散歩していると誰からも毛並みを褒められます。
さらに、大福まめのトップコートは普通の柴犬と違い、猫のように絹毛でやわらかいのです(歩き方も少し猫っぽい)。
とても手触りが良いので、いつまでも撫でていたくなります。
散歩仲間には「ビロードのようだ」と褒められています。
褒められて悪い気はしませんが、少し複雑。
先ほど言ったように、「烏柴」という別分類にしたい気持ちがわいてきます。
実際に理想的な鉄錆色の黒柴のオーナーが大福まめを見て「黒くて羨ましい。。」というのを聞くと、さらに複雑な気持ちになります。
本来の黒柴を知らない人がほとんどなんですね。
大福まめの被毛は柔らかい(焦げ茶色に見えることもある)
足の周りは白いアンダーコートがあります。
烏柴の特長まとめ
最後に大福まめを参考に「烏柴」の定義をまとめておきます。
- トップコートは黒。(見た目ツヤツヤ、さわり心地もツルツル)
- 麻呂眉はとてもハッキリ(四つ目というより麻呂眉のみが目立つのでかわいい)
- 白黒ハッキリしている(白黒ツートン、茶色も出るべきところには出ている。色むらがなく美しい)
将来、こんな柴犬として「烏柴」という名前が広く認知されるかもしれません。
※注意:現在「烏柴」という柴犬の毛色の種類や犬種があるわけではありません。
でも、やっぱり犬は性格です!
ここからは手前味噌です。
大福まめはとっても優しいです。
食事中とか仕事中に暖かな柔らかな感触があると足元に大福まめが寄り添って寝ています。
お気に入りのおもちゃで遊ぶ姿かかわいかったり、ボール投けで元気に走り回ったり
犬と暮らす生活は喜びや楽しさで癒されます。
大福まめは、仔犬の頃から身体中を触ったり、抱き上げたり、何をしても怒ることがありません。
散歩中に他の犬に吠えることもありません。
ワン!と吠えたのは半年ぐらい前にドライトマトを干しているのを見たときぐらいです。
吠えることがないので何かして欲しい時にはクーンと鼻を鳴らすか、丸い目でじっと見つめて伝えたりしてきます。
とても賢くて今回のブログでは、書ききれないことありますので、それはいつか書こうと思います。
今まで飼った柴犬で、こんなに安心できる子はいませんでした。
柴犬は一般には、神経質で怒りっぽく従順ではありません。(警察犬が特に少ない犬種であることが、それを示しています。柴犬が警察犬になるとニュースになる)
現在では柴犬人気が高いですが、その性質から飼育放棄が増えていると聞きます。
あくまでも私の感覚ですが、黒柴は明るく優しい子が多いように思います。
色素が濃い黒柴ほど柔和な性格なのでしょうか?
黒柴 大福まめの性格
- 興奮性が低すぎ
- 噛みつきなし
- 無駄吠えなし
- 快活
- 甘えん坊
- いたずらっこ
黒柴同士の交配は性質の優しい犬になるのかもしれません。
大福まめに出会えて本当に幸せです。
© まめ家
コメント
コメント一覧 (4件)
初めまして。
黒柴の色について調べていたらこちらに辿り着きました!
うちにも烏の黒柴がいます。
両親とも黒です。
うちの黒柴も、もう一匹の赤柴と比べるととても柔らかい毛質で不思議に思っていたんですが、烏柴の特徴なんですね!
それなら、家庭犬であれば、良いとされる三色毛より触り心地の良い烏柴の方がいいじゃんと思ってしまいました(^m^)
あとうちの烏柴は、毛質だけじゃなく骨格も猫のようにふにゃふにゃしてます。
これが良いのか悪いのか解りませんが、柔軟性がある方が怪我しにくそうだなと勝手に思っていますw
Funky さん、コメントありがとうございます。
大福まめと同じような柴犬さんがいると思うだけで幸せな気持ちです。
ウチの子も大変体がやわらかいので、以下のようなページの格好になっていました。
https://www.mameke.com/daifuku-style-5440/
「烏柴」は私がそのように呼んでいるだけなので、一般的な言葉ではありません。すみません。
また、ブログを見にいらしてくださいね。
すみません「烏柴」が虎まめさんの造語だということは解っていたんですが、あまりにも便利な言葉なので普通に使わせていただきました(^^)
「烏柴」って広まってほしいです。
やはり柔軟性も烏柴特有なんですかね!
あと体臭もしないので2年くらい洗ってないです(でも綺麗なので言うとびっくりされます)。
烏柴が皆そうなら、とっても家庭犬向きな柴犬ですよね(^0^)
ブログ今後も拝見させていただきます♪
Funkyさん、ありがとうございます。
ウチの大福まめも体臭少ないです。空まめは体臭きつかったですが…
ますます、似ていると思います。
今後とも、よろしくお願いします。